2016年度語劇祭が開催されました。
2016年11月26日、27日に大阪大学箕面キャンパスにて語劇祭が行われました。
ベトナム語専攻は26日に、「海上の神殿」を上演しました。
この語劇に直接携わった学生と、観劇してくださった方の感想を以下に掲載します。
日本語専攻ベトナム語2回 奥山紗帆
語劇祭に参加するにあたり、最初は乗り気ではなかったというのが正直なところです。しかし、時間が経つにつれ準備が追いついていない現状を突きつけられ、次第にやらなくては、という焦りが生まれ、そして同時に、やるからには良いものを作りたい!とモチベーションも上がっていきました。その中で、多忙な監督に代わって指揮を執ってくれる人が出てきたり、演技について役者間で相談し合ったりと、みんなが自発的に語劇に取り組むようになり、そこで初めて、ベトナム語専攻としてのチームワークを実感することができました。有志のみでの参加ではなく、全員でやり遂げることができてよかったです。
今日は初めて阪大の語劇祭でベトナム語の劇を見せていただき、
ありがとうございました。
若い学生の皆さん、一生懸命覚えたベトナム語のセリフはきっと一生忘れないことでし ょう。
「海上の神殿」は とても良い内容の物語でした。
主人公の青年は自分はなぜ科挙の試験に合格しないのかと悩み、旅に出ますが様々な人や動物に出会い
それらの人々や動物からたくさんの悩みごとの解決を依頼され、やっとたどり着いた「海上の神殿」で
自分の悩みの解決は願うことが出来なかったが、それらの人々動物の悩みを神に願い、故郷に帰ると
それらの人々や物の悩みは解決され、科挙の試験にも合格し、すべてがうまくゆきました。 世界、イヤ、宇宙に存在するものはすべてつながっている、という 宮沢賢治の考え、そして“雨ニモマケズ”の中の
アラユルコトヲ 自分ヲ 勘定ニ入レズニ・・・西ニ疲レタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ・・や
同じく賢治の書いた、農民芸術概論綱要にある“
世界がぜんたい幸せにならないうちは個人の幸せはあり得ない、” などの言葉を思い出しながら見せて頂きました。
一生懸命 その劇を演じてくださった若い学生さんの心にも それらの
人間として大切なものが きっと コトン、と落ちたと思います。